1941年(昭和16年)12月~1942年(昭和17年)①日本軍、開戦半年で東南アジアと南西太平洋のほぼ全域を占領下に置く

2023年4月28日第2次世界大戦

1941年(昭和16年)12月の海軍によるハワイ奇襲作戦は、南方作戦を支援するためにあった。海軍の第1段作戦である。
●このページでは1941年(昭和16年)12月~1942年(昭和17年)5月頃までについて海軍を中心に述べる。海軍は「第1段作戦」(海軍航空隊による敵航空兵力撃滅戦)を開戦前に決定した。海軍航空隊は、陸軍によるマレー半島、フィリピン、蘭印(インドネシア)等への進攻のまえに、敵航空兵力の撃滅戦を成功させなければならなかった。ハワイ奇襲作戦も南方作戦を支援するための敵航空兵力の撃滅戦の一環だったのである。山本五十六連合艦隊司令長官は、開戦劈頭のハワイ奇襲に失敗すれば、すべては終わりだろうと、漏らしていたといわれる。
 またここでは、海軍の中部・南部太平洋方面のポイントとなった地点を地図上に示した。広大な日本軍の戦線の一端を知ることができる。そして海軍の編制および航空隊について基本的な内容を一覧にした。また開戦初頭における海軍航空機の主力となった戦闘機・攻撃機等の写真も載せた。
(上写真)ラバウル港上空を飛ぶ零式水上観測機(出典)「決定版・写真太平洋戦争(第1巻)」「丸」編集部 編 潮書房光人社2015年 発行

★第1段作戦の内容と海軍航空隊の概略。

ここでは、最初に海軍部の戦争構想、次に連合艦隊の第1段作戦の内容を記述する。海軍はこの作戦で、開戦初頭のハワイ奇襲、南方地域(比島、マレー、ジャワ)攻略、中部・南部太平洋方面攻略作戦を決定した。またこの作戦の基礎となった、連合艦隊の兵力部署の概要と連合艦隊の航空兵力定数を一覧にした。

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★1941年(昭和16年)12月の陸海軍の進軍。

ここでは「12/8特殊潜航艇によるハワイ攻撃とアメリカ西海岸への潜水艦攻撃」と「12/10、海戦史を変えた航空機による戦艦プリンス・オブ・ウェールズ撃沈」について記述した。

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★1941年(昭和16年)12月~1942年(昭和17年)3月、海軍、中部・南部太平洋方面攻略作戦を実施

海軍第4艦隊を主力とする「南洋部隊」は、中部・南部太平洋方面攻略作戦を実施する。グアム島占領12/10。タワラ、マキン島占領12/10。ウェーキ島占領12/23。陸軍南海支隊と共同でラバウル占領(1942年1/23)。そして3月東部ニューギニアとブーゲンビル攻略へと向かう。そして5月、日本軍はポートモレスビー攻略作戦を実行し、それを阻止しようとするアメリカ軍と、珊瑚海海戦(空母対空母)で激突する。

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国内政治と社会年表。1941年(昭和16年)12月。

ここでは、年表は1941年(昭和16年)12月16日以降のみを記入した。ページ末に1942年(昭和17年)1月10日大本営連絡会議における「情勢の進展に伴う当面の施策に関する件」を書いておいた。『昭和2万日の全記録』講談社を中心に要約引用した。

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第2次世界大戦

Posted by hoshino